健診(健康診断)とは
健診(健康診断)と診療(外来)を比べると?
健診は「予防」のため、診療は「治療」のため
わかりやすく、キャッシュフローの視点から解説すると、健診は健康状態の判定や、予防を目的とした「自由診療」である為、医療機関が「企業」・「健康保険組合」・「自治体」などと契約し、複数の検査を組み合わせた「コース」として提供される医療サービスです。サービス内容は、契約先ごとの内容(コース・料金・負担先)により、さまざまなパターンがあります。
診療は、病気や症状の診断・治療を目的とした「保険診療」の為、医療機関が診療報酬制度に基づき、患者に対して医療行為を実施します。診療の内容や実施された医療行為に応じて費用が算出され、原則として保険者が医療機関へ、一部は患者が自己負担します。
健診種別ごとのコース(検査組合)と料金の決定者
健康診断は、診療とは異なる制度のもとで実施されるものであり、その種別ごとに目的や実施主体、適用される法律・制度が定められています。たとえば、労働安全衛生法に基づくものや、自治体が実施する住民向け健診などがあり、それぞれ異なる枠組みで運用されています。
契約内容と請求先の違い:健診と外来診療の仕組み
契約とは、料金設定と請求先を指します。
外来診療では厚生労働省が診療報酬によってこれらを一律に定めていますが、健診の場合は、検査を商品として販売する条件や請求先が契約主体ごとに個別に決められています。
そのため、健診のシステム利用者は、契約内容をシステムに正確に設定する必要があります。
また、健診の「コース」は必須の「標準検査」と任意の「オプション検査」から構成されています。
健診の検査項目は、「標準検査」と「オプション検査」の大きく2つ
必須実施となる標準検査は、厚生労働省が定める基準に基づいて構成されており、労働安全衛生法や健康増進法などに準拠した基本的な項目で構成されます。これは全ての受診者に共通して実施される、いわば健診の「基本セット」です。
一方で、オプション検査は、契約先(企業や自治体など)の要望や、医療機関の設備・技術に応じて提供される高度な検査です。人間ドックのような精密検査や、がん検診、内視鏡、脳ドックなどが含まれる場合もあり、その組み合わせパターンは多岐にわたります。
このように、健診は標準化された検査と柔軟にカスタマイズできる検査の両方を組み合わせて提供されており、契約内容に応じてシステム上で細かく設定・管理する必要があります。
健診と診療の特徴
健診 ~全ての人~
- 対象者は病気の有無に関わらず全ての人
- 目的は健康確認・早期発見・予防
- 実施主体は会社・自治体など
- 医療機関が企業や自治体と契約し、検査を組み合わせてコース提供
- 保険適用は無し、契約内容に応じて費用負担が異なる(全額自己負担や一部公費)
診療 ~症状がある人~
- 対象者は症状がある人(診断・治療目的)
- 目的は診断・治療
- 実施主体は医療機関(医師)
- 医療機関が診療報酬制度に基づいて診療を行う
- 保険適用は有り、原則として保険診療(一部自己負担:3割)